前回の⑤までで、MelとPythonが大体何をなやっているか?が分かったと思います。
ほんとに「だいたい」でいいです。
さて、Pythonのプログラムをやっていきたいのですが、Mayaのスクリプトエディタでやっていくのは、あまりオススメできません。
何故かと言うと、画面から移動するのとエラーを見つけにくいという問題に加え、「Mayaが落ちるとプログラムが全部消える」という残念な結果にもなります。
では、以下のようなプログラム2行をスクリプトエディタで打って見ましょう。
import sys print(sys.version)
CTRL+Enterで実行します。
こんな返事が上の画面に出たかと思います。
実はこれはPythonのバージョンチェックする命令だったのです。
Mayaが2015とか2017とかバージョンがあるようにプログラムにもあるのです。
Pythonは2.?と3.?の2つあり、これを間違えると動かないことになります。
当然、3の方が新しいのですが、2にもメリットがあり、今でも残っています。
この辺を詳しく知りたい方は、以下をみてください。あまりこの連載とは関係ありません。
MayaはPython2.7.6を使っている、ということを理解してください。 (ちなみにMaya2013以前はPython2.6です)
では「Python2.7.6」で検索してみると、ここにたどり付きます。
ここで、自分の環境のOSにあったものを選んで「Download」ボタンを押します。
windowが32bitなら上の赤枠、64bitは下の緑を選んでください。
Mayaが動くパソコンならX86-64だと思いますが、詳しくは理系の人を呼びましょう。
コレをダブルクリックしてインストールしてください。 (Macの方ごめんなさい。別の機会にご説明します)
解らなくてOKなので「Next」
「Finsh」で完了です。
スタートメニューにPython2.7が見つかればOKです。それのIDLEを選んでください。
これでインストール成功です。これはPython IDLE(統合開発環境)といいます。
Pythonの正式な開発するツールがこれです。
細かい意味は解らなくてOKです。Mayaのスクリプトエディタ画面と同じと思ってください。
では、実験です。
print('Hello, Maya world')
と入力して、Enterしてください。
これはPrintという命令で、’~’で囲まれた文字を表示する、という意味です。
ちゃんと「Hello, Maya world」と表示されました。
「>>>」は特に意味がなくて、「コンピュータが返事したよ」という時に付けます。
同じ文を、コピーし、Mayaのスクリプトエディタでペーストします。
どうですか?同じ結果になりました。
つまり、Python IDLEでMayaのPythonと同じ命令が動くのです。
ここで前回のお話を思い出してください。PythonはMayaのMELの命令は知らない、のでPython IDLEでも同じですので注意してください。
これとMayaを上手く使ってPythonを勉強していきます。
ちょっと予習したい方は、「Python IDLE」で検索してみてください。
MELと違って多くの事例が出てきます。ここがPythonの良さなのです。
あと1つだけ補足です。
メニューから「Option」→「Configure IDLE」
画面のように「UTF-8」に設定します。
これはプログラムを書く文字コードを決める設定です。おまじないみたいなものです。
では、今日はここまでです。