先日、3/26に国土交通省が日本の都市を3Dデータで公開するPLATEAU [プラトー]が正式スタートしました。
早速、「PLATEAU VIEW」を使ってWebブラウザで閲覧してみました。「CESIUM ion」が使われていますね。
「AddData」→「MyData」→「Add local file」から様々な地形データをインポートしてブラウズできるようです。
都市データのダウンロードはこちらからできます。3つのフォーマットがあります。
CityGML形式というのが、PLATEAUのメインフォーマットのようです。
詳しくは以下が分かりやすいです。
これによると、LOD1がテクスチャなしの簡素なもの。LOD2がテクスチャ付き、さらにLOD3,4とディテイルがアップする、という仕組みの様です。
例えばFBXを見てみると、以下のリストが出てきます。「533925」などの数値の右に「詳細」とあることろをクリックしてダウンロードできます。
この番号が何かというと、地域を意味します。上の図の「東京23区構築範囲図」をクリックかダウンロードします。
さらに「~範囲拡大図~」をクリックします。
臨海地区は「333936」さらにピンクのエリアがテクスチャがあるLOD2の地域Noだと分かります。
CityGMLをダウンロードして展開すると、以下のファイルが現れます。bldg.zipが建物、dem.zipが地面です。
さらにbldg.zipを展開すると、CityGML形式の「~.gml」ファイルがあります。1ファイルにLOD1と2が入っているようです。
「appearance」にはTIFフォーマットのテクスチャーがあります。この時点で2.9GBあります。
この「~.gml」ファイルは、なぜか「PLATEAU VIEW」ではエラーになります。
閲覧するには以下のサイトから、FZKViewerをダウンロードします。無料で使えます。
このツールはかなり便利で別フォーマットへエクスポート可能です。
では、CityGML形式をUE4へ変換する為にDataSmithフォーマットにします。
手順は、以下の公式マニュアルを参照します。
「3D都市モデルの変換マニュアル」P21から参照してください。
これによると各種変換には、「FME-Desktop」というツールを使います。
ダウンロードして、1年間フリートライアルを申請します。ライセンスコードの返事がくるまで1日かかります。
これに以下の公式にGitHubで提供されている、FME-Desktopのプリセットファイル「citygml2datasmith.fmwt」を開くことで変換が開始できます。
このようにGUIでファイル変換のプロセスをプログラミングできるツールのようです。
変換にはかなり時間がかかりますので、注意してください。
これをUE4.26.1でインポートしたのですが、数時間かかった結果、GPUメモリ不足でクラッシュします。最初はRTX2060で実行、再度RTX3090でやりましたがダメでした・・・
ファイル数が約40アセットありますので、そもそも無理な数だと思われます。ZIPするだけで40分かかります。
仕方がないので、データを4つに別け、それぞれを再度FME-Desktopで再変換しました。
今度は変換できました。テクスチャが付いています。変換に3時間以上かかりました。
1/4でメッシュが105559、マテリアルが1172、テクスチャが1171で、かなり重いです。
分割した4つのファイルをそれぞれレベルに別けてすべてを配置できました。
隙間があるのは、ここはLOD1のテクスチャー無しのエリアです。
トータルかかった時間は約10時間でプロジェクトのフォルダは約50GBと膨大です。
このまま使うには重すぎので、アセットのマージなど最適化は必要と考えます。
かなり大変でしたが、今後公開される地域やLODも増えるようなので、UE4を含め様々なコンテンツの素材として活用できそうです。