前回に引き続き、ArnoldのGPUレンダリングを解説していきます。
今回の素材は、「Making of Sophie」というToonレンダリングの素材です。
約30万ポリゴンで、3つのエリアライトとIBLのドームライトがあります。
特殊な設定はありませんが、皮膚と足元のカエルにサブサーフェススキャッタリングが設定されています。
まずは、CPUレンダリングです。サンプリングの設定は元々の設定のままです。
500x500ピクセルで55秒で終わります。
では、2Kx2Kではどうでしょう。15分を超える計算になります。
GPUに切り替えます。まずは前回も説明しましたが、GPUキャッシュを作成します。1分くらいでした。
500x500ピクセルではノイズが多めですがわずか15秒です。
サンプリングの設定はCPUと同じです。
このまま2Kx2Kでレンダリングすると、50秒で終了します。
4K x 4Kですと3分17秒です。
サンプリングの設定でAdapitiveSamplingを追加します。
500x500ピクセルではノイズがなくなり50秒です。
2Kでは6分13秒です。CPUの2.5倍ほどの速度です。GPUの性能が良ければ3倍くらいにはなると思われます。
では、GPUで4K x 4Kで試してみます。少しサンプリングの設定を落とします。
約12分で終了します。2KのCPUより早く終わります。
今回は以上です。GPUは2枚装着も可能なので、大きなサイズのレンダリングではArnold GPUでの制作は効果的であると考えられます。